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2020.10.08 Thu
ルーンバウンドについて
先の感想にも書きましたが、個人的にはとても好きなタイプのゲームです。大枠のルールもそれほど難しくなくシンプルに楽しめます。ただ細かい部分に疑問が生じる粗さは目立ちます。カードをめくって一読し「ん?」となる箇所もしばしば、文言やルールの解釈に少し補足や考慮が必要なのは勿体ないところです。逆に、細かいところは気にせず、その場その面子のノリで楽しんでしまってもよいという遊び方もあるかもしれません。
疑問点や、少し気になる点、間違いやすそうな点をいくつか列挙してみようかと思います。
一回敗北したら、その英雄はそこで終了となります。それまで緩いデスペナだったこのゲームにおいてもっともシビアなルールといえるでしょう。このルールをハウスルールで緩和して他の敗北条件(マーガスがタマリアに着く、ヴォラケシュ卿を倒せずアクト2が終わるなど)を満たすまでは、何度でも挑むことができるということにしても、まあいいんではないかい?
『物語トークンによってボスの体力が減った場合、そのボスは、物語トークンがなかったゲーム最初の最大体力まで、回復することができません。』
これも地味に勘違いさせる記述です。この『~回復することはできません』は、この戦闘中の事を指すのか?それとも戦闘が終わっても回復することなく、物語トークンの効果だけは累積するのか?。最初は後者と思い歓喜しましたが、よくよく考えると前者っぽいですね…残念。これもハウスルールで後者の物語トークンの効果は継続するようにすれば、協力というか駆け引きが加味されないかな~と思ったり。
■移動
いくつか補足というか細かいルーリングに注意が必要な部分です。(すべてリファレンスガイドに書かれていますが。)
まず、『町、神殿、要塞』ですが説明文の『~移動や調査の上では地形とはみなされません。』という文言が混乱誤解を招くように感じました。『~移動や調査の上では、その背景にある地形を適応してください。』でいいんでないでしょうか? 『都市マスは、あらゆる地形マスとみなします。』と混同しそうですが『都市』のみです。地形ダイスでどの出目が出ても都市へ移動できます。
『道』での移動も、いくつか注意が必要です。道からつながった道への移動は都市同様にいかなる地形ダイスの出目でも移動が可能ですが、直接つながっていない道マスから道マスへの移動は背景に適応した地形ダイスの出目が必要となります。(該当する箇所は盤上2箇所ほどですタマリアの北と南にあるそれぞれの三叉路です。)
また道以外の地形マスから道マスへ移動する場合も、その道マスの背景に適応した地形ダイスの出目(草原)が必要となります。都市は道としてもみなします。またマーケットタウンとスバーの休憩所も道とみなします。
■スキル
『英雄が手札として持てるスキルカードの数には限りが~』の文の下、『これらの数字を超えてスキルカードを習得した場合は~』の文章は誤植ではないでしょうか? 次の『英雄が習得するスキルカードの数には限りが~』の下にも同様の文があります。ここは『手札上限数を超えてスキルカードを取得した場合、手札上限に等しくなるまで現在の手札を捨ててください。』のように記すべきとこでしょうか?それとも『手札上限数=総習得上限数』なのでしょうか?
また、すぐその下の『英雄は任意に手札のスキルカードを捨てることはできません。』の文も説明不足に感じます。つまり手札上限数を超えたり、何らかでカードを供出する以外に勝手に捨てることはできませんってことだと思いますが。
■特性値(肉体、精神、魔力)
『英雄は自分の特性値を超える枚数の、「特性」のスキルカードをもってはいけません。』
~もってはいけませんという文言が手札に言及しているように捉えることもできますが、スキルの習得数の上限について言及してるものだと思います。スキルの項目で『各英雄は自分の特性値の数字以下までしか、それぞれのスキルカードを習得できません。』とありますから、このことについて書いたものだと思われます。
少なくなる支払いコストは任意でよいのか?
■『地勢』
『地形マスの地形の出目を~』は今いる地形マスの地形シンボルの出目ということでしょう。
下の選択肢、申し出を断った時『~あなたは速度値の2倍の数だけ移動する。~』これ速度値の2倍の数だけ地形ダイスを振るんじゃなくて、2倍の数だけ地形無視して移動できるって事なんでしょうか?めっちゃ逃げてるやん、めっちゃオーク追いかけてくるやんオブリビオンかよ。
■『遠くの煙』
下の選択肢『~2金得るか、任意のマーケットから商品を1枚得る。~』は、間違いやすいですが『アイテム』ではなく『商品』となっているので、『武器、防具、装備品、移動具』は得ることはできないということでしょう。
■『ルーンを鍛えし者』
上の選択肢は『~コスト4以下の任意のアイテムカードを任意のマーケットから受け取り~』ですが、下の選択肢は『~商品を任意のマーケットから受け取る。~』となっています。間違わないようにしないとね。
■『捨てばちの農夫』
これも『~任意のマーケットから商品を1枚得る。~』となっているので間違っても『勇者の剣』や『ルーンアーマー』を得たりしないようにしないと。
■『隠れた才能』
下の選択肢『~あなたの商品を好きなだけ~』これもアイテムではなく商品なので、そんな都合よくたくさん商品持ち歩いちゃいねぇよ。
逃走を試みて失敗したとき『~その英雄は敗北する。』とありますが、これは『行動不能』ではなく字面そのまま『敗北』でいいのでしょうか?その際にたとえそれまでダメージを一切受けていない状態だったとしても、『自分の体力値に等しい数字ぶんダメージトークンを得る』のでしょうか?字面をそのまま適応するならダメージを負うべきでしょうが。
■『自由都市群がパニックに陥る』
これも少しプレイングに補足が必要かと思われます。『~英雄はそれぞれ1枚の商品を+1金で取引してよい。』とあります。まず、この『商品』というのは「取引値」が記されたアイテムのことで、他の『武器、防具、装備品、移動具』は対象外でしょう。また、これは保持するタイプではなく即時解決するタイプのカードでしょうから、取引場所でなくてもその場で『+1金』で取引して良いんでしょう。
決して『任意のマーケットから1つだけ本来の購入額+1金して買い物ができる。』カード、ではないです。
あと『~都市にいない英雄は~』とあります。『野外』にいる英雄は~となっていないので字面そのまま『タマリア、フォージ、リバーウォッチ、ドーンズムーア』の四つにいない英雄が対象となるんでしょう。『町、神殿、要塞』にいる英雄も対象となると思われます。
『Ⅱ.ドラゴンの子供に出会う。』の効果は、『~任意の地形マスに移動してもよい。』となっています。つまり盤面全土を対象としたテレポートということでしょうか?この地形マスには『都市、町、神殿、要塞』も含むのでしょうか?ネバーエンディングストーリー?エルマーのぼうけん?
■『包囲された村』
『~さらに、あなたの持つどの商品でも、+1金で取引できる。』これも先と一緒で『商品』のみが対象でしょう。所持するアイテムを~みたいな誤解をしてしまいそうですが。
『英雄がゾンビのいる地形マスに移動したら、ダメージを2点受ける。』これって地形マスにいるゾンビの数だけ受けるダメージが増えるんでしょうか?多分そうなんだろうけど明言はされてないかな?ゾンビの数は関係なくてゾンビがいる地形マスに移動したら2点だけダメージを受けるのかな?どうだろう?
3金未満しかもっていない時に『3金消費する』を選択できるのか? または仲間トークンを所持していない時に『仲間トークンを1個捨てる』を選択できるのか?
『~ゲーム盤の任意の場所にいるゾンビを3体まで取り除いてもよい~』これは任意の地形マス1箇所だけにいるゾンビを最大3体まで取り除くのか?それとも最大任意の3箇所のゾンビを1体ずつ合計3体取り除けるのか?指定できる地形マスは1個なのか最大3個なのか?どうなんやろう?
■『死の囁き』
『任意のマスにいるゾンビを2体まで取り除き~』これは指定できるのは任意のマス1箇所だけでいいのかな?
■■
ざっくり目を通して以上、またプレイする中で解決したり新たに生まれるかもしれませんがとりあえずこんなところでしょうかね。
先の感想にも書きましたが、個人的にはとても好きなタイプのゲームです。大枠のルールもそれほど難しくなくシンプルに楽しめます。ただ細かい部分に疑問が生じる粗さは目立ちます。カードをめくって一読し「ん?」となる箇所もしばしば、文言やルールの解釈に少し補足や考慮が必要なのは勿体ないところです。逆に、細かいところは気にせず、その場その面子のノリで楽しんでしまってもよいという遊び方もあるかもしれません。
疑問点や、少し気になる点、間違いやすそうな点をいくつか列挙してみようかと思います。
リファレンスガイドを読んで
■山札がなくなった場合
アイテムカードとスキルカードの山札はなくなった場合、捨て札をシャッフルして新しい山札を作ります。…がしかし、アドベンチャーカードの山札がなくなった場合は、新しい山札を作りません。ちなみに物語カードは10枚中8枚しか使われないので山札がなくなることはありません。いつか来るかもしれない来ないかもしれないけど地味に重要なルール、こういったものがしれっと散見するルーンバウンド3版のデザインの真骨頂かもしれません。
アイテムカードとスキルカードの山札はなくなった場合、捨て札をシャッフルして新しい山札を作ります。…がしかし、アドベンチャーカードの山札がなくなった場合は、新しい山札を作りません。ちなみに物語カードは10枚中8枚しか使われないので山札がなくなることはありません。いつか来るかもしれない来ないかもしれないけど地味に重要なルール、こういったものがしれっと散見するルーンバウンド3版のデザインの真骨頂かもしれません。
■ボス
『英雄がボスとの戦いで敗北した場合、その英雄は消滅します。』一回敗北したら、その英雄はそこで終了となります。それまで緩いデスペナだったこのゲームにおいてもっともシビアなルールといえるでしょう。このルールをハウスルールで緩和して他の敗北条件(マーガスがタマリアに着く、ヴォラケシュ卿を倒せずアクト2が終わるなど)を満たすまでは、何度でも挑むことができるということにしても、まあいいんではないかい?
『物語トークンによってボスの体力が減った場合、そのボスは、物語トークンがなかったゲーム最初の最大体力まで、回復することができません。』
これも地味に勘違いさせる記述です。この『~回復することはできません』は、この戦闘中の事を指すのか?それとも戦闘が終わっても回復することなく、物語トークンの効果だけは累積するのか?。最初は後者と思い歓喜しましたが、よくよく考えると前者っぽいですね…残念。これもハウスルールで後者の物語トークンの効果は継続するようにすれば、協力というか駆け引きが加味されないかな~と思ったり。
■移動
いくつか補足というか細かいルーリングに注意が必要な部分です。(すべてリファレンスガイドに書かれていますが。)
まず、『町、神殿、要塞』ですが説明文の『~移動や調査の上では地形とはみなされません。』という文言が混乱誤解を招くように感じました。『~移動や調査の上では、その背景にある地形を適応してください。』でいいんでないでしょうか? 『都市マスは、あらゆる地形マスとみなします。』と混同しそうですが『都市』のみです。地形ダイスでどの出目が出ても都市へ移動できます。
『道』での移動も、いくつか注意が必要です。道からつながった道への移動は都市同様にいかなる地形ダイスの出目でも移動が可能ですが、直接つながっていない道マスから道マスへの移動は背景に適応した地形ダイスの出目が必要となります。(該当する箇所は盤上2箇所ほどですタマリアの北と南にあるそれぞれの三叉路です。)
また道以外の地形マスから道マスへ移動する場合も、その道マスの背景に適応した地形ダイスの出目(草原)が必要となります。都市は道としてもみなします。またマーケットタウンとスバーの休憩所も道とみなします。
■スキル
『英雄が手札として持てるスキルカードの数には限りが~』の文の下、『これらの数字を超えてスキルカードを習得した場合は~』の文章は誤植ではないでしょうか? 次の『英雄が習得するスキルカードの数には限りが~』の下にも同様の文があります。ここは『手札上限数を超えてスキルカードを取得した場合、手札上限に等しくなるまで現在の手札を捨ててください。』のように記すべきとこでしょうか?それとも『手札上限数=総習得上限数』なのでしょうか?
また、すぐその下の『英雄は任意に手札のスキルカードを捨てることはできません。』の文も説明不足に感じます。つまり手札上限数を超えたり、何らかでカードを供出する以外に勝手に捨てることはできませんってことだと思いますが。
■特性値(肉体、精神、魔力)
『英雄は自分の特性値を超える枚数の、「特性」のスキルカードをもってはいけません。』
~もってはいけませんという文言が手札に言及しているように捉えることもできますが、スキルの習得数の上限について言及してるものだと思います。スキルの項目で『各英雄は自分の特性値の数字以下までしか、それぞれのスキルカードを習得できません。』とありますから、このことについて書いたものだと思われます。
基本のスキルカードより
■『世渡り上手』少なくなる支払いコストは任意でよいのか?
■『地勢』
『地形マスの地形の出目を~』は今いる地形マスの地形シンボルの出目ということでしょう。
一般のアドベンチャーカードより
■『力勝負』下の選択肢、申し出を断った時『~あなたは速度値の2倍の数だけ移動する。~』これ速度値の2倍の数だけ地形ダイスを振るんじゃなくて、2倍の数だけ地形無視して移動できるって事なんでしょうか?めっちゃ逃げてるやん、めっちゃオーク追いかけてくるやんオブリビオンかよ。
■『遠くの煙』
下の選択肢『~2金得るか、任意のマーケットから商品を1枚得る。~』は、間違いやすいですが『アイテム』ではなく『商品』となっているので、『武器、防具、装備品、移動具』は得ることはできないということでしょう。
■『ルーンを鍛えし者』
上の選択肢は『~コスト4以下の任意のアイテムカードを任意のマーケットから受け取り~』ですが、下の選択肢は『~商品を任意のマーケットから受け取る。~』となっています。間違わないようにしないとね。
■『捨てばちの農夫』
これも『~任意のマーケットから商品を1枚得る。~』となっているので間違っても『勇者の剣』や『ルーンアーマー』を得たりしないようにしないと。
■『隠れた才能』
下の選択肢『~あなたの商品を好きなだけ~』これもアイテムではなく商品なので、そんな都合よくたくさん商品持ち歩いちゃいねぇよ。
『マーガスの再来』物語カードより
■『ヤングドラゴン』逃走を試みて失敗したとき『~その英雄は敗北する。』とありますが、これは『行動不能』ではなく字面そのまま『敗北』でいいのでしょうか?その際にたとえそれまでダメージを一切受けていない状態だったとしても、『自分の体力値に等しい数字ぶんダメージトークンを得る』のでしょうか?字面をそのまま適応するならダメージを負うべきでしょうが。
■『自由都市群がパニックに陥る』
これも少しプレイングに補足が必要かと思われます。『~英雄はそれぞれ1枚の商品を+1金で取引してよい。』とあります。まず、この『商品』というのは「取引値」が記されたアイテムのことで、他の『武器、防具、装備品、移動具』は対象外でしょう。また、これは保持するタイプではなく即時解決するタイプのカードでしょうから、取引場所でなくてもその場で『+1金』で取引して良いんでしょう。
決して『任意のマーケットから1つだけ本来の購入額+1金して買い物ができる。』カード、ではないです。
あと『~都市にいない英雄は~』とあります。『野外』にいる英雄は~となっていないので字面そのまま『タマリア、フォージ、リバーウォッチ、ドーンズムーア』の四つにいない英雄が対象となるんでしょう。『町、神殿、要塞』にいる英雄も対象となると思われます。
『マーガスの再来』アドベンチャーカードより
■『ドラゴンの物語』『Ⅱ.ドラゴンの子供に出会う。』の効果は、『~任意の地形マスに移動してもよい。』となっています。つまり盤面全土を対象としたテレポートということでしょうか?この地形マスには『都市、町、神殿、要塞』も含むのでしょうか?ネバーエンディングストーリー?エルマーのぼうけん?
■『包囲された村』
『~さらに、あなたの持つどの商品でも、+1金で取引できる。』これも先と一緒で『商品』のみが対象でしょう。所持するアイテムを~みたいな誤解をしてしまいそうですが。
『死者の王』シナリオカードより
■ゾンビ『英雄がゾンビのいる地形マスに移動したら、ダメージを2点受ける。』これって地形マスにいるゾンビの数だけ受けるダメージが増えるんでしょうか?多分そうなんだろうけど明言はされてないかな?ゾンビの数は関係なくてゾンビがいる地形マスに移動したら2点だけダメージを受けるのかな?どうだろう?
『死者の王』物語カードより
■『徴兵』3金未満しかもっていない時に『3金消費する』を選択できるのか? または仲間トークンを所持していない時に『仲間トークンを1個捨てる』を選択できるのか?
『死者の王』アドベンチャーカードより
■『血の義務』『~ゲーム盤の任意の場所にいるゾンビを3体まで取り除いてもよい~』これは任意の地形マス1箇所だけにいるゾンビを最大3体まで取り除くのか?それとも最大任意の3箇所のゾンビを1体ずつ合計3体取り除けるのか?指定できる地形マスは1個なのか最大3個なのか?どうなんやろう?
■『死の囁き』
『任意のマスにいるゾンビを2体まで取り除き~』これは指定できるのは任意のマス1箇所だけでいいのかな?
■■
ざっくり目を通して以上、またプレイする中で解決したり新たに生まれるかもしれませんがとりあえずこんなところでしょうかね。
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